クラシック音楽のサービスづくりを本格的に初めている。新入社員として会社に入ってから働く理由は「稼ぐため」というのが基本的なマインドだった。使命感のようなものが無かったわけではないが、それは概ね目の前に対する課題に対するものだった。よくよく考えてみると、自分の想いで自分ひとりで何かを始めるのは初めてだ。
やってみて感じたのは、モチベーションが無くなることが無い。自分で決めて自分でやっている。失敗する恐れなんてものは関係ない心境である(成功する保証は一ミリもない)。それはなぜなのかを最近考えている。
この本を年末に興味深く読んだ。資本主義の仕組みの限界が書かれていて、つまり、ビジネス的な成功を目的としても苦しくなるだけということになる。そうなると、これから何を目的に仕事をしていく時代になるかについて、この2点のポイントが書かれている。
- 社会的課題の解決(ソーシャルイノベーションの実現)
経済合理性限界曲線の外側にある未解決の問題を解く - 文化的価値の創出(カルチュラルクリエーションの実践)
高原社会を「生きるに値する社会」にするモノ・コトを生み出す
クラシック音楽のサービスは現状殆どない。なぜかと言うと、儲からない。市場が小さすぎる。超ニッチということだ。だけど、音大を出てプロでやっていこうという人たちが演奏だけではご飯を食べられていない。もはや社会問題である。
でも、我々のようなアマチュアはたくさんいて、音楽を楽しんでいる人は思いのほか多い。音楽を楽しめると人生が充実していく。まさに文化的価値の創出だ。
まさにここに書かれていることを自分はやろうとしている。
また、フロー状態の話もあった。
チクセントミハイによれば、フロー状態、いわゆる「ゾーン」に入ると、次の9つのような現象が発生することを報告しています。
- 過程のすべての眼科医に明確な課題がある
- 行動に対する即座のフィードバックがある
- 挑戦と能力が釣り合っている
- 行為と意識が融合する
- 気を散らす者が意識から締め出される
- 失敗の不安が意識から消え失せる
- 自意識が消失する
- 時間間隔がなくなる
- 活動を目的が一致する
まさにこれに近いことが起き始めている。
個人的に面白いというのはもちろんだが、これからの生き方というのはこういう方向が増えてきそうで、それがなぜか、というのが理解でき始めた。成功しなければ長く続けられないが、それはそれとして壮大な個人的な実験として、思いのままやっていこうと思う。