思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

組織を機能させるには、ハードとソフトの両面をどう融合するか

最近色々な人と話していて、組織づくりにおいて、施策は大きく2つにわけられるなーと思って図示をしてみました。

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組織に何かを変化させるときに最初に行うのは左側が多いのではないでしょうか。部門の配置を変えて、部門名を変え、ルールを変え、目標を変え、制度を変える。そうすることで、組織全体に何かをしようとします。

でも、これまで大きな会社にいたときに目にしたのは、左側の変化だけでは現場は変わらないという事実です。人はそんな簡単に変わらない。半年ごとに部門を分けたりくっつけたりして何も変わらないなんてことはザラでした。

組織を機能させるには?

では、組織の変化を機能させるためにはどうすればよいかと言うと、左側を変えると同時に、右側のソフト面をどう変化をつけるかです。人やチームに対してどうアプローチをするかが大切になります。例えば、こんなことがあります。たくさんありますね。

  • whyを理解する
    • 説明する
    • メンバーが自分の言葉で言える
    • 共感は必ずしも必要ない
  • チームを作る
    • お互いを知る、目的を確認する、などチームビルディングをする
    • バックログの作り方などチームで整理する
  • 目標を言語化する
    • チームの目標は自分たちで決めるのが Best
  • 目標に向かうための道筋を作る
    • つまり計画。メンバー自身が自分で作る
  • 状態をモニタリングする
    • 1on1 で課題を把握し、対処する
  • 個人の成長をフォローする
    • キャリア、ベクトルを明確にする
    • 本人の力を引き出す

他にもおそらくありますが、このようなことを継続的にやれれば、現場まで変化を浸透させ、実際組織全体が変わります。そのために、マネージャーが目的とスキルをもって全体をファシリテーションしなければなりませんし、コストもスキルも必要です。そんなに簡単ではないですね。

ソフト面は見えないのでなおざりになりがちです。実は組織や制度は枠組みなので変えるのは実はそんなに難しくありません。それに追随できる人を増やせるか、マネージャーがそこに目を向けられるか、施策ができるか、つまり右側に対応できるかが、変化の成功のポイントになります。