思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

評価から自由になること

期待に応えることで対価をいただくというのが労働の基本原理だ。だから、評価されると仕事をやっている感じがするし、嬉しく安心して仕事が続けられる。逆に、評価されないとモヤモヤする。このまま続けて良いのか不安になる。自分の実力も足りない感じになってくる。
 
ただ、評価というのはアウトカムと必ずしも一致するとは限らない。現状は大きなアウトカムに向かうための過程かもしれない。
 
組織づくりやサービス開発をしていると、すぐに成果にならない場合が多い。成果が見えにくいこともある。自分が信じたことをやっているし、ある意味想定以上の結果が出ることも多くあるにもにもかかわらずだ。もちろん、伝える努力はする必要があるし、伝わっていないは自分の限界である。
 
とはいえ、伝わる伝わらないに関わらず、人によって価値観や考え方が違うことで、ネガティブな反応があることがある。心が折れそうになるし、反論したくもなる。ただ、それに影響され、行動を変えることが価値につながるのだろうか。そうであるかもしれないし、そうでないかもしれないが、他人の意見から学びつつも自分で信じて見ていることを続けていくことも大事だ。なぜなら、すぐに成果にならないんだから、続けるしか成果にならない。
 
だからこそ、短期的な結果や周りの評価から自由になり、自分がやるべきと思うことを学びながら続けていくことが大事なのではないだろうか。評価から自由になり、人事を尽くして天命を待つ。常にベストを尽くす。簡単なことではないが、粛々と目の前でやるべきことを進めていきたい。