思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

問いの効能

コーチングを受けていると、問いの影響力に驚く。いろいろな発見があるのだ。それは元々自分の中にあったはずだし、自分から出てきたもののはずなのに、新鮮味さえ感じる。自分自身の一面がわかったり、これからの行動イメージができたり、新しい感覚を得ることができる。
 
コーチングハンドブックという本を何度も読んでいる。傾聴や承認のようなHowToではなく、コーチングというのは何を目的として何をして何が起こっているのか、ということを論理的に説明していて、読み返す度に学びがある。
 
その中に、問いの効果は
  • 空白を作る
  • 焦点を移動させる
ということだ、と書かれていた。
 
人は空白が生まれると、埋めたくなる。問いによって空白が生まれると、埋めるために自分の中から答えを出そうとする。それによって新しい発見がある。
 
空白を埋めようと考えるために、これまで見ていなかった焦点でものを考えようとする。空白を埋めるために焦点を移動させ、様々な角度から自分を見ていく。そうすることで、同じものを見ているはずが、違う視点から違う解釈が生まれることになる。つまりメタ認知できるということだ。
 
これは、個人はもちろん、チームや組織に対しても有効だ。チームや組織に対してどんな問いを投げかけるのか、それによって動きは大きく変わる。
 
その場合に最も大事なのは「良い問い」を投げかけられるかどうかだ。良い問いを紡ぎ出すためには、現状の状況を見極め、適切な部分に空白を作り続ける必要がある。狙いが有効なこともあるし、そこから生まれる即興的な何かに委ねるほうが良いこともある。
 
最近仕事柄多くの問いを投げかける機会を頂いているが、なかなか難しいスキルだと感じる。ロジカルに考える部分だけでなく、感覚的にかつ自分をすべて委ねるような部分も必要だ。そうでないと発見できないことが多い。
 
空白と焦点の質が人生やチームの質を決定する。そう思って積み重ねて行こうと思う。