思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

1on1とコーチングの関係

NHKでも記事が出ていましたが、1on1が一般的になりつつあります。私自身も数多くの1on1をやってきて、様々な局面で必要な時間になるという実感があります。とはいえ、自己流だけではうまくいかないことも多い上に、エンジニアの周りに専門家も少ないために体系的に学ぶ機会を作るのが難しくあります。

そこで、ここ数年コーチングを行ってきた中で、多くの専門の方々と知り合い学ぶことができましたので、その方々をお呼びして勉強会を行うことにしました。

coaching.connpass.com

(ありがたいことに、公開して半日で枠がいっぱいになりましたので、再演や続編などやっていきたいと思います!)

せっかくなので、開催前に1on1におけるコーチングの位置づけや基本的な考え方を整理してみます。

1on1におけるコーチングの位置づけ

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1on1自体、エンジニアリングマネジメントの一部ですが、コーチングも1on1の一部です。なぜなら、1on1では様々な目的や話題が取り扱われるためです。コーチングの専門家がエンジニアと1on1をしても必ずしもうまくいくわけではありません。

また、コーチング自体、様々な分野があるため、コーチングスキルすべてが1on1に活きるわけではありません。コーチングはその人の人生全体を取り扱うことが多いのが一つの理由です。1on1では、人生全体というよりは実務やキャリアやトラブルなど、会社や業務に繋がることが多いため、スコープが少しずれているなと思います。

とはいえ、コーチングの力は1on1のベーススキルとしてかなり役に立ちます。人と対峙するという意味では同じだからです。

コーチングで必要な力

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コーチングで必要な力は、大きく分けると、「やり方」と「あり方」に分けられます。「やり方」は主にスキルやツールで、傾聴、承認、反映、リフレーミング、外在化などが挙げられます。「あり方」は、どのように1on1の相手に寄り添うのか、自分自身どのような姿勢や考え方でいるのか、など、1on1をやる人自身を問われます。

これらは両方重要です。「やり方」については言語化しやすいので多くの書籍などがありますが、「あり方」はわかりにくく難しいです。だからこそとても大切で、1on1で相手と対峙すると同時に、自分自身と向き合い、あり方をより良くし続けることが大事です。

あり方とやり方を突き詰めることで、自分自身の学びに繋がる

1on1がうまくいかないのは、100%1on1をやる側(例えば上司)の責任だと考えるべきだと思っています。相手は自分の鏡です。うまくいかないのは、自分の「やり方」「あり方」に原因があるわけです。そして、原因は「あり方」にある場合も多く、言葉にしなくてもそれが相手に伝わってしまうのです。「あり方」が変わると「やり方」を変えられることが多くあります。そのために、人間として自分自身が学び続け、アップデートし続ける必要があるのです。

もちろん、「やり方」も大事です。これはトレーニングなのでフィードバックをもらいながら何度もやる必要があります。「やり方」を変えられると「あり方」にも影響があります。相互作用です。

今回の勉強会では、やり方もあり方も扱います。同時に、現場で四苦八苦しながらもチャレンジしている方々最も価値があります。今後はそのような体験を共有できる場を作っていければと思っています。