思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

学ぶための5つの方法

Learn Better という本を読みました。気づきが多かったので、この本の内容と今までの経験をベースに、学びについてまとめてみたいと思います。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

学びは楽ではない

成長するためには、コンフォートゾーンから出ると良いと言いますが、この本でも学びは楽ではないと問いています。学習は難しくて当たり前、不安で当たり前。その状態に慣れるべきだと書いています。普段、不安であったり、答えがわからないことがあった場合は、学びのチャンスだと思って対峙すると良いということだと思います。

学ぶための5つの方法

この本に出てくる内容を参考に、学ぶ際に行ったほうがいいことを5つにまとめてみました。一つ一つ説明してみたいと思います。 f:id:tsuyok:20180826204858p:plain:w400

1.内省し、自分を認識する

改善したり、変化させたい場合、現在位置を明確にし、目標との差分を見て、何をするかを考えていくと、目標を達成しやすいと言います。そのためにまずやることは、現在位置がどこなのかを特定することです。

個人の学びの場合も同様で、自分が今どこにいるのか、自分がどんな状況なのかを知ることが大切です。そのためには、内省し、自分と対話する必要があります。自分はどうしたいのか、何を考えているのか、何ができてできないのか。特に、感情を自覚することが大切です。思考と感情はつながっており、思考や理性に影響を与えてしまいます。感情をコントロールするために、内省し、自覚する。

自分のことをわかるというのは、簡単なようで難しいものです。何もしないとわかりません。気づいたことをメモするなど、努力し続けることが必要です。

2.能動的に学ぶ

何か新しい、ハードルが高い機会を作ることで学べることは多いです。ただ、その環境にいるだけで学びを最大化できるわけではありません。自分を認識し、目標設定を行い、自動操縦モードではなく、自分をコントロールし学び続けることが大切です。

3.学び方を学ぶ

内容を学ぶことは大切ですが、自分の学びをメタ認知し、学び方を学んでいくと、学びを常に向上でき、他の内容の学びについても応用ができます。計画を立てる、内容を書く、説明する、教えるなどして自分の学びの状況をメタ認知をしながら、学びのプロセスを向上させ、学び自体の質をより良くしていくことで、内容自体もどんどん良くなります。

また、こちらにあるラーニング・パターンで、学ぼうとしていることをどのように学べばいいかの参考にするのも良いです。合うやり方が見つかるはずです(こちら増田さん(@masuda220)にご紹介いただきました!)。

ラーニング・パターン (Learning Patterns)

4.フィードバックを得る

自分のことは自分ではわかりにくいです。そのために、外部からフィードバックがあると、自分の状態をより正確に把握でき、次の学びに繋げることができます。ミスを書き出したり、計測することでモニタリングをしたり、他人からのフィードバックを得ることで、自分を把握できます。自分を把握できると、対策も見えてきます。

5.行動を変え、ふりかえる

現状がわかると、行動を変えられます。行動を変えた後、それがどうだったかを自分で振り返ることにより、次の行動を変えることができます。

学びは難しい。でも喜びがある。

能動的に色々なことを考えながら、行動を変えて学んでいくというのは大変ですし、難しいです。でもそれを対峙し、学んでいけたとすると、自分自身を変化させることができ、今までできなことができるようになっていくというのは喜びですね。私も努力していこうと思います。