思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

マネジメントをしないという実験

いまいる会社は、10数人しかおらず、社長も忙しすぎて週に数時間しかオフィスに来ない。つまり誰もマネジメントしていない。肩書は外の方用に付けられてはいるが、社内では何も関係ない。上下関係も無い。フラット。副業自由、出社時間や退社時間、勤務時間も管理されていないし、完全にお任せである。私はあまり出社しないで家で資料を作ったりコードを書いていて、平日の日中に他社の人と関わっている。オフィスは会議室代わりで、打ち合わせがあるときだけ行くことにしている。あとは研修事業をやっているので、出張でお客さんのところに行く時に他のメンバーに会う。

入社して最初は、何か組織的な問題があると口を出したり人を集めて場を作ったりしてみたことはあったんだが、ある程度解決に向かったとしても、ひとりひとりの自律を邪魔しているような気がして止めた。そうすると、自分の仕事に集中できる上に、他人を気にせず全て自分で選択できるので、かなり仕事がやりやすい。もちろんその分成果を問われるが、それはどこも同じなので特に気にならない。

そこでなぜ組織にはマネジメントが必要なのかを考えさせられる。このような運営がスケールするかもわからないし、事業的に大きな成功をするかもわからない。メンバーのスキルにもよるし、全ての組織に当てはまるかもわからない。ただ、特異な環境であることは事実であり、今までのある意味マネジメントが当たり前の環境と違って、マネジメントをしないというのがどういう変化や効果、はたまたデメリットを生むか、というのは個人的に興味深い実験だと思っている。

何か気づきがあったらここでも書いていきたいと思う。