思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

いかに社内で失敗するか

プロダクトマネジメントをやっていると、いかに失敗から学ぶかが勝負だ。全ての正解がわかることなんてありえない。何かアウトプットをしながらフィードバックを得ながら、中身を変えていく。

問題は、どこで失敗するかだ。「失敗というのはアウトプットの形をしたインプットだ」というのは言い得て妙だが、インプットをするために、学び以上のデメリットは可能であれば起こしたくない。もちろん起こしたからこそ大きくアンラーニングできることはあるので、それ自体が悪いわけではないが、費用対効果の世界である。

となると、大事なのはいかに社内で失敗すること、ではないだろうか。仲間からのフィードバックでもいいし、ユーザインタビューでもいい。社外、つまりプロダクトやサービスを通してお客さんに対して大きく失敗する前に、社内で失敗し必要な学びを得ておけば、お客さんを困らせることは少ないはずだ。

そのために、社内で失敗するための環境を作る必要がある。失敗は学びであるという理解、厳しいフィードバックもしやすい雰囲気、そういう視点を持ち言える人、話し合える場、方針など、いくつかのお膳立てが必要だと思う。意図を持たないと自然にそうなることは少ない。意図を持って設計をする必要がある。