思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

転職はスキルである

最近色々な人と話していて、組織というのはいいところもあり課題も当然あり、完璧であることはありえないと感じる。そりゃそうだろうという話しなんだが、自分が所属している組織しか見ていないと、目の前の課題に目が行き過ぎて、客観性が失われ、隣の芝は〜みたいなことが起こる。それはそれで不幸な部分がある。

私も含めて、人は痛い目に合わないと思い知らないので、隣の芝が青く見えた時に転職して愕然とする。これは思いの外辛い。でも打開することができるのは自分だけなので、がんばるしかない。精神論。

何が辛いかというとギャップである。自分と周り、考え方の違い、価値観の違い、やり方の違い、性格の違い。そうすると、そのギャップを理解するために、自分を見つめ直さざるを得なくなる。自分が何がしたいのか、なにが嫌だと感じるのか、それはなぜなのか。つまり、自分を知る必要性を突きつけられる。これがまた思いの外難しい。自分のことを知らないことを思い知らされる。

ただ、もがきながら自分と語り合い、自分が何かをわかってくると、取捨選択ができるようになってくる。合わないことはやらないほうがいい、合わない人とは話さなくていい、やりたくないことはやらなくてい、これは面白いからもっとやろう、得意だから伸ばそう、とか。

そうすると初めて、本当の意味での転職を模索することができる。自分がやりたいこと、得意なことがわかり、それを価値に変えることができる環境を見極める、という意味で。そうすると、転職が成功する可能性があがる(かもしれない)。

なので、自分を知ること→自分を活かせる環境を選ぶこと、という言葉の印象より数段難しいことをやらなければならないという意味で、僕は転職はスキルだと思う。