知り合いのコーチの方が影響を受けたということを伺って、こちらの本を購入し、読んでみている。
まだ読んでいる途中なので、全体の内容については言及を避けるが、読み進めていくうちに自分の中でも本を読み進めていく上でも、整理が必要だなと思った言葉があったので書いておく。「自己肯定感」という言葉だ。
セルフエスティーム(Self Esteem)という言葉を自己肯定感と訳しているようだ。読み進めていくとその定義は、「自分ならできる」など自分をポジティブに捉えるということのように見える。一方で、セルフエスティームの訳を見てみると、自尊心という言葉も使われていて、こちらの方が本書での意味合いには日本語的に近いようにも思えた。それもまあ自己肯定感といえばそうなので、近いものはある。
本書では、自己肯定感は不要、世界で成功している人だって悩んでいる人は多い、と書いてあった。それはそうだなと思う。あと、海の向こうではセルフエスティームが大事とよく言われているのではということを想像した。自己肯定感が大事だという話は日本では私はあまり聞かない(近年そういう傾向は出ているが)ので、あえて明確に言うのは、お国柄というのもあるのであろうと感じた。
私が最近大事だと思っているのは、「自分自身をありのままに受け入れ、ありのままでいること」だ。ダメなこともいいと肯定的に受け入れるというよりは、それが自分なんだから、と肯定否定なく受け入れる姿勢ことである。あー自分はこうなんだ、ということを恥ずかしくなく自然(他意無く)に他人に言える状態が一つの指標イメージとなる。
この状態がいい理由、自分に対して過剰に期待したり悲観したりすることはないし、変わりたければ変わることもできるようなフラットな状態になり、柳のような自然な状態を保ちやすい感じがするからだ。もちろん、言うほど簡単ではないのだが。
私にとっての問題は、この状態を表す日本語の定義が見つかっていないことだ。自己肯定感という言葉に近いなと思いつつも、ちょっとニュアンスが違うような感じもする。ふさわしい言葉はあるのだろうか。オーセンティック、ありのままでいる、そんな感じかな。