思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

今できないことを前向きに学ぶためには

最近プロダクトマネジメントに軸足を置いている。

ものづくりやチームマネジメントはできる、UXもそこまで遠いわけではないし、プロダクトのビジョンや構想を練るのは好きなので、そんなに苦ではない。ただ、ビジネスの領域が特に土地勘が無くて四苦八苦している。

これまでは、より興味がある他のことを中心にやってきた。なんとなくビジネスに苦手感があったし、そんなにそこにwillもなかったので、正直避けてきた部分もあった。

でも最近、プロダクトを作れば作るほど、事業として成功したいという気持ちが強まってきていて、自分自身も心と身体が学ぶ姿勢になってきたと感じる。わからんわからんと言いながら色々試行錯誤をしつつフィードバックをもらったり、インプットをして理解が広がっていると感じる。

ただ、初めての領域ではあるので、よくわからなさに不安になることがある。これやってて成果が出せなかったらどうしようとか、焦りみたいなものを感じてすぐに何かしら成果を出さなきゃいけないみたいな感覚になる。そんなん出せないから何かアウトプットしても表面的なものになるわけだけど。

そういう状況でどう自分を前向きに学ぶ状態に持っていくか、と考えてみると、いくつかポイントがあるように感じた。概ねこの3つのような気がする。

  1. 目的と中長期的目標を持つこと
  2. アンラーニングを意識すること
  3. 学ぶための手段を選ばないこと

1の目的と中長期的目標を持つことは、今できないのは未来のためである、ということを常に意識することだ。つまり、わからなかったりできないことを当たり前に思える。何か不安に思った時に、常にその未来を思い出すことが大事だ。

2のアンラーニングを意識することは、今までやってきたことや考え方を躊躇なく捨てる(横においておく)ことを意識することだ。常に今までの自分を疑う。そして考えを上書き保存する。今までの自分の考えを捨てるのは、これまでの自分を否定する感じがしてあまり居心地が良いものではないが、そんなこと言っていたら新しいことは学べない。できるだけその躊躇に気づくようにし、気づけば躊躇なく捨てる。

3の学ぶための手段を選ばないことは、言い方を変えるとプライドを捨てるということだ。というと精神論的だし、難しさを感じるが、大事なのは「プライドを捨てきれてない自分に気づくこと」な気がしている。気づけば人間はなんとかする。行き詰まり始めたロキに「プライドを捨てきれてないのでは?」と自分に問う。不思議なものだが、気づけば意外に簡単に捨てられたりする。

ということで、僕自身はこの2年位である程度土地勘を得ながらプロダクトで小さくても事業化したいと思っていて、そのためにいま色々試行錯誤している。これが意外に楽しいし、動けば結構周りの方が助けてくれるんだ、という発見もある。

ということで、最近結構楽しくやっています。