思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

学びのアウトプット期間

8月終わりから9月中旬まで4つのイベントで登壇させていただきました。今年は、この2年〜3年ほどで学んだことをアウトプットしていく実験として、登壇の機会を作ってみました。アウトプットをすると自分の考えが整理されますし、フィードバックをいただける上、もっと学びたいことや足りないところが見えてきて、多くの学びがあります。

やっぱりインプットよりアウトプットが大事ですね。

2019/08/30 現場で役立つ1on1の原則(Sansan株式会社大阪支社)

devlove-kansai.doorkeeper.jp

現場でDDDを大阪でやることが決まってから、せっかく大阪に行くので何かできないかなと思い、ギルドワークスの中村さんにご相談してDevLOVE関西のイベントとしてやらせていただきました。

アウトプットが大事だと思い、ほとんどワークで最後は1on1を実際にやってみるというところまでチャレンジしてみました。結構ハードな時間だったと思いますが、DevLOVE関西の参加者の皆様は暖かく前向きに取り組んでいただき、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

また大阪で何かやれると嬉しいなと思っています。

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2019/08/31 Mix Leap Study 特別編 - レガシーをぶっつぶせ。現場でDDD! コラボカンファレンス(Yahoo!株式会社 大阪グランフロントオフィス)

yahoo-osaka.connpass.com

東京のYahoo!さんで行った現場でDDDが200人を集めるという盛況な勉強会になったので、それをそのまま大阪に持っていこうというイベントでした。大阪でも100人を超える参加者で、ドメイン駆動設計(というか設計)が注目されているんだなと実感しました。

私のセッションは、BIGLOBEでやってきたことを振り返る形で、何を考えて何をやってきたのかというのを紹介してみました。過去にドメイン駆動設計をやってきたアウトプットとしては集大成で、もうここからはこの話はしないつもりです。

BIGLOBEでやってきたことを、その後のエンジニアリングマネージャーとして色々組織のことを経験した上で振り返ると、ある意味理にかなったことをしてきたんだなと思うと同時に、なかなか組織の中でやるのは難しいだなという実感もありました。技術的負債という課題をお持ちの環境の皆様は、ご自分に閉じるだけでなく、他の人を巻き込んでドメイン駆動設計に取り組み、本質的に継続可能なシステム・サービスに向けて動き出して見てもらいたいな、と強く思います。

このイベントで素晴らしかったのは、スタッフのYahoo!の皆様です。この規模のイベントを完璧に運営されていて、そのホスピタリティに感動しました。本当にありがとうございました!

speakerdeck.com

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2019/09/10 再演!エンジニアのためのコーチング入門 (Sansan株式会社 本社)

coaching.connpass.com

6月に同じ名前の勉強会をLaprasさんでやったのですが、定員が40名のところ120名を超えて申込みをいただいたので、再演をしてみました。再演にも関わらず申込みが80名を超えたので、コーチングというのが注目されているんだということを肌で感じました。

私は、エンジニアリングマネージャー育成という視点でコーチングを行う場合どのような視点が必要か、という話をしました。マネージャーというのは仕事が言語化しにくく、自分自身も含めてマネージャーとして成長するためには何が必要なのかというのは見えにくい領域です。

そこで、コーチングで問われるbeing、つまり「あり方」を中心にお話しました。やり方も当然大切なのですが、マネージャーの場合はあり方の比重が高く、またそれが難しいのです。よく組織マネジメントは仕組み化が原則であり、そこにいる人に頼ってはならない、という論調も多くあり、私もそこは少なからず同意するのですが、仕組みは必須だとしてもそれだけでは人や心は動かされない、というのも殆どの方は経験されているのではないでしょうか。

私もエンジニアリングマネージャーをやってたときにそこに悩まされた結果、この考え方に行き着いています。なかなかわかりにくい領域ではあると思うのですが、必ず変化が起こりますので、ぜひ取り組んでみてくださいませ。

speakerdeck.com

2019/09/21 XP祭り2019(早稲田大学 グリーン・コンピューティング・システム研究開発センター)

xpjug.com

最近、エンジニアにインタビューをしながら、エンジニアの学びは何から生まれ、何をすると良いのだろう、ということを研究しています。

これは、当分追求していこうと思っているのですが、その中間報告的に発表しようと思い、XP祭りに応募させていただいた結果、登壇させていただくことになりました。イベント自体雰囲気も参加者も運営されている方も素晴らしく、とても楽しかったです。運営の方、本当にありがとうございました!!!

今後もアップデートしていこうと思っていまして、またどこかで共有できると嬉しいなと思っています。設計の学びと合わせて実際に育成プログラムを作ってみようという話もあり、これからもっと前に進めていく所存です。

speakerdeck.com

アウトプット期間を一旦区切り、これから

概ね全体として薄く広くアウトプットできたので、今後はもう少し深くあるいみガチの内容をアウトプットしていってみようと思っています。学びの分野は歴史が長く、多くの文献や研究があります。同時に、それらがあまり活かされていないという実態もありますので、時代的に求められていることや未来求められそうなことと合わせて何か効果的な示唆を与えられるようなものにしていけるといいなと妄想しております。

引き続き、よろしくお願いします!