「チームになるにはまず会話量を増やす - 思考と現場の間で」を書いたが、会話量を増やしたとして、どのような状態がいいチームなのかというのを考えている。いろいろな本も読んだしスクラムを始めとした考え方も体験したけど、自分なりの解釈で言語化に挑戦してみた。今日時点での解釈ということで、今後ブラッシュアップしていきたい。
いいチーム:成果が出ている(成果の定義が明確でメンバー全員が理解している)
当然いいチームは成果が出ている。ただ、成果とは何かはチームによって違う。売上かもしれないしそれ以外かもしれない。それは時と場合によっても違う。それが明確になっており、チームメンバーが理解していることが大切だ。
腹落ちまでしていたほうが望ましいが、最悪私は最初は腹落ちはしていなくてもいいと思っている。それはやりながら考えればいい。それでも腹落ちしなければ何か課題があるはずで、それを解決すれば自ずと自分ごとになっていく。まずは理解してやってみることが重要だ。
これが前提だとして、3つの状態に分解してみる。
①本音で話し合えている
言える化されている、心理的安全性があるとも言える。これはなぜなら、
課題は本音の中にある
と思うからだ。これは感情も含まれている。嫌だと思うことには何か理由がある。それはチームや組織の課題かもしれないし、本人の課題かもしれない。それに対してどうするのかを決めればいいだけだ。
ただ、単純にネガティブなことを言い続けていれば良いわけではない。ネガティブな感情や発言は他のメンバーに影響するからだ。言ったとしてもそれを解決策に消化し続けること、言い方を気をつけることなど、配慮をしながらやる必要がある。ただ、話し合うことを躊躇をしてはならない。
本音が言えるようになってくると、意見の相違も見えてくる。それがすごく大切だ。対立から新しい発想がうまれる。仲違いするような激しい対立はできれば避けた方がいい(だが場合によってはそれが効果的なときもある)が、人に向かうのではなくコトに向かい、躊躇なく健康的な対立をしたほうがいい。
②情報がオープンである
仕事を行う上で、情報は2つにわけられる。
- ストック
- ドキュメント化されているような見える化されている情報
- フロー
- 会話や感情、その時々の課題など、流れていく情報
ストックの情報は基本的にオープンになるんだが、努力が必要なのはフローの情報だ。会話というのはそこにいる人しか聴こえないし、privateのチャットで会話してしまうこともある。なので、フローを共有し続ける工夫や場が必要になってくる。課題というのは大体フローの部分に現れる。
情報がオープンだと、現状の状況が見える化され、自分の立ち位置がわかっていく。目標との差分も見えてくる。そうすれば、課題を対処することも可能だ。
③チームのルールをメンバー自ら変え続けている
我々日本人は、ルールや目標は与えられるものだと無意識的に思っている部分がある。私も自分自身に気づいて反省することが多い。本当は概ね自分で変えられるのに変えられないと思っている。
スポーツのルールというのは、変えられないものだ。その制約の中で勝てるか、パフォーマンスを上げられるかということを争う。ゲームというのはそういうものだ。ただ、仕事というのはルールが決められたゲームではない。ルールは自分で決められる。成果(勝利)の定義、ルール、プロセス、全て決められる。だから、より目標に向かっていくため、自分自身だけでなくチームや組織や会社もルールも変えることができる。それを躊躇なく行い続けると、劇的にチームが変化する。
ルールを変えるのは管理職だけでは全く足りない。目標に向かうために、全員で個人だけでなくチームや組織全体の課題も考えて話し合い、向き合い、アクションにつなげ、変え続けられる方向に向かう必要がある。
まとめ
このようにまとめてみた。今後チームを作っていく上でこれを考慮しつつ、この内容自体をブラッシュアップしていこうと思う。
- 前提
- いいチーム=成果が出ている
- 目的・目標を全員が理解している
- いいチーム=成果が出ている
- 3つの状態
- 本音で話し合えている
- 課題は本音の中にある
- たまには感情も重要
- ネガティブは他人に伝わるので言葉の使い方や場が重要
- 健康的な対立がある
- 情報がオープンである
- ストックとフロー。特にフローが大切。
- 目標や目的に向け、自分たちがどのへんの位置かが認識されている
- チームのルールをメンバー自ら変え続けている
- 課題や情報をアクションに変え続けている
- 個人だけでなく、チームや組織全体の課題に向き合っている
- 本音で話し合えている