思考と現場の間で

「いいサービスづくり」のために、組織づくりやソフトウェア設計など、考えていることを書きます

組織づくり

自律性の高い組織の特徴

最近色々な人に聴かれたり話をしていて、ひとりひとりの力が活きる組織ってなんだろうという問いを考えています。そういうチームに偶然出会えたり、一時期だけでもそうなったり、自分が中心だったチームがそうできたりなど色々あるんですが、一概には説明が…

組織を機能させるには、ハードとソフトの両面をどう融合するか

最近色々な人と話していて、組織づくりにおいて、施策は大きく2つにわけられるなーと思って図示をしてみました。 組織に何かを変化させるときに最初に行うのは左側が多いのではないでしょうか。部門の配置を変えて、部門名を変え、ルールを変え、目標を変え…

マネジメントをしないという実験

いまいる会社は、10数人しかおらず、社長も忙しすぎて週に数時間しかオフィスに来ない。つまり誰もマネジメントしていない。肩書は外の方用に付けられてはいるが、社内では何も関係ない。上下関係も無い。フラット。副業自由、出社時間や退社時間、勤務時間…

1on1を有効活用するための準備

1on1の効果は高い。でも、ただ話していれば良いわけではない。その場をどう作るかを定義付けし、準備をすることで効果を最大化することができる。大事な日々の仕事の時間を使うわけだから、効果は高いほうが良いわけで、どのようにすれば良いか整理をしてみ…

心理的安全性が必要な理由

組織には心理的安全性が必要だと言われる。それはなぜなのだろうか。今回は「失敗」を中心に考えてみる。 失敗と成長 人には失敗はつきもの。そして、大きな失敗も小さな失敗も含めて、うまくいかないことは成長のチャンスだ。 そんな失敗を糾弾し、その人の…

カイゼン・ジャーニー:「組織をより良くしようと思っている人へのバイブル」

レビュー者の末席に追加いただいたということで、「カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで」をお送りいただきました。レビューと言っても1人の読者のように読ませていただいたのですが、私自身過去も現在もチームづく…

リーダーシップの無駄遣い

これ、あるあるのいい話だった。sonykichi.hatenablog.comこれはよくある。全体最適と個別最適の問題なんだけど、本当に目の前にこぼれているタスクを自分がやるべきかというのは、意外にも簡単な問題じゃない。ここに書かれている通り、拾っている人は疲弊…

いいチームの条件

「チームになるにはまず会話量を増やす - 思考と現場の間で」を書いたが、会話量を増やしたとして、どのような状態がいいチームなのかというのを考えている。いろいろな本も読んだしスクラムを始めとした考え方も体験したけど、自分なりの解釈で言語化に挑戦…

チームになるにはまず会話量を増やす

最近、いろいろな方と話していて、いいチームとは何なんだろうなぁとブツブツ考えていた。チームだと言いつつ、ただ集まっただけのグループは多くある。個々が自立して動いている、と言うと聞こえは良いが、単純に有機的にチームが機能してないだけで、結果…

自己組織化と意思と秩序

20代で大きな会社や幾つかの組織に所属してみて、組織というシステムに色々疑問を思った。人はシステムや枠組みに行動はもちろん思考まで影響され、それが個人の幸福をそいでしまったり、組織や会社として本質的な成果に向かえなくなるのではないかという経…

「良い戦略、悪い戦略」を読んだ

良い戦略、悪い戦略という本を読んだ。めちゃくちゃおもしろかった。良い戦略、悪い戦略作者: リチャード・P・ルメルト,村井章子出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2012/06/23メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 78回この商品を含むブログ (21件)…

エンジニア組織戦略を構築する上での6つのポイント

最近色々な方と話していて、組織運営上戦略が必要という話をしているんだが、私の説明力が足らずなかなか伝わりづらく、言葉だけで話すのは難しいなと思い、整理する必要性を感じた。ということで、まずは主に全体像であり概要をアウトプットしてみた。やっ…

転職はスキルである

最近色々な人と話していて、組織というのはいいところもあり課題も当然あり、完璧であることはありえないと感じる。そりゃそうだろうという話しなんだが、自分が所属している組織しか見ていないと、目の前の課題に目が行き過ぎて、客観性が失われ、隣の芝は…

「効率化をする」というのはどういうことか

「効率化をしてほしい」とか、「もっと速く開発をしてほしい」とか言われませんか?自分としてももちろんそうしたいですよね。わかる。でも、その時によくやってしまうのは、 もっと頑張ろう もっとスキルを上げてスピードを上げよう など、人の能力に依存し…

3つのリーダーシップ

デザイン関連のイベントのブログでしたが、組織のお話が主だったようで、大変興味深く拝見しました。thought.hitoyam.com テーマは「Designing Change」。組織における人間の限定合理性と意思決定過程の研究を行ったハーバード・サイモンが引用され、デザイ…

「1年前に想像すらしていなかったことをやっている」状態を作る

前回のエントリー(ルールを「変化」させ続けられることが組織力になる)の続きです。エントリーは、マネージャーだけでなく全員が、根本的なルールから変化をさせ続けることが組織力になる、という話でした。それが実現できるとどうなるのでしょうか。私の…

ルールから変え続けられることが組織力になる

組織には常に変化が大切です。身近な例だと、日々のカイゼンのような小さな変化が必要だというのは多くの方が同意してくれるのではないでしょうか。大きな変化に関しては、ストレスがかかるので頻繁には起こせないにしろ、必要なこともあるというのもイメー…

組織づくりにおける3つのアプローチ

日々、様々な課題に取り組む中で、組織づくりを行っていく上での施策には、以下のように大きく3つのアプローチに分けて考えるようにしています。単発で行っていくわけでは有りますが、それぞれ3つが影響し合って相乗効果が生まれるようにしたほうがうまくい…

多くの人がコントロールされたいのではないか?という仮説

最近実感するのが、「多くの人がコントロールされたいのではないか」ということです。動物の中で主体性があるのが人間の特徴では有りますが、世の中がシステム化されすぎたせいなのか、どうも主体性の剥奪が起こっているような気がしています。 教育も「決め…

カンバン仕事術 第2章:「カンバンの原則」のまとめ

カンバン仕事術という本を社内で輪読会を行うので、内容をまとめてみました。私の担当は第2章。カンバンに関する実例と原則など、事細かに解説してあって、いい本です。勉強になります。みんなで確認するために、引用しながら所感を書いてみました。カンバン…

フラットな組織にするならば「上のレベルに合わせ続ける」こと

自律的に動くための「情報の流量」 自律的に動くための「情報の流量」 自律的に動こうと思った場合、何が必要か。情報という視点で分解してみます。 1.自律的に動くというのは、自分で考えて自分で決めて動くこと。 2.自分で決めるためには、判断基準が必要…

SELECKさんに組織づくりの記事を書いていただきました

先日、SELECKさんにインタビューしていただき、組織づくりの記事を書いていただきました。seleck.ccエンジニア急激に増えたタイミングで入社し、組織やチームがない状態でしたので、ゼロから作っていく考え方をお話させていただきました。常に問題は課題が積…

組織の成長のためには植物を育てるように

組織のアウトプットの質を上げるには成長が不可欠 組織のアウトプットの質を上げるには、社員の成長が不可欠であることは疑いようもありません。そこで行われるのは「教育」です。当然事業組織としては、できるだけ早く収益に貢献できるよう、「できるように…

開発ツールを最大限活かすために大切なこと

アジャイル、スクラム、テスト駆動開発、ドメイン駆動設計、継続的インテグレーション…。色々な開発ツールや開発の考え方があります。それぞれ素晴らしいツール(手段)であり、取り入れるだけで開発方法を変えることができます。ただ、このような素晴らしい…

オーケストラが示す未来の組織像

ドラッカーとオーケストラの組織論 (PHP新書)作者: 山岸淳子出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2013/02/17メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見るオーケストラとともに、最近組織のことを考えることが多くなり、偶然見つけた「ドラッカーとオーケ…

アーキテクチャとチームの関係

多少大きめのプロジェクトになると、当然ながら同じシステムを複数チームで開発をすることになります。その時に、皆さんはどのようにチームを分割しますか?この図は、かなり簡略化しているので、実際はこのように単純にならないとは思いますが、説明のため…

完璧なチームや個人なんて存在しない!

夏休みだったなので、ちょっと遅れてしまいましたが、先週の土曜日に「XP祭り2012 アジャイルコーチラウンドテーブル」に登壇させていただきました。 最終的に力を発揮するのは個人(参加前の記事) XP祭り2012~ソーシャルチェンジ!~に参加してきた(前編)…

最終的に力を発揮するのは個人

エンジニアとして、アジャイル(スクラム)と出会ってから、色々な変化と出会いがありました。毎日刺激的かつ楽しい日々を過ごさせていただいています。そんな中で、縁がありXP祭のアジャイルコーチ・ラウンドテーブルというセッションに登壇させていただく…

アジャイルサムライ読書会 横浜道場 特別編First でワークショップを行いました

もう1週間経ってしまったのですが、4月26日に、アジャイルサムライ読書会 横浜道場の特別編でワークショップをやらせていただきました。 4月26日 アジャイルサムライ読書会 横浜道場 特別編 First(こくちーず) 2012/04/26 アジャイルサムライ読書会 横浜道…

組織を変革することのやりがいと虚しさ

先日、アジャイルジャパン2012の東京サテライト(本会場は大阪)に出てきました。とても活気があって、モチベーションが高いエンジニアがたくさん出ている、とても有意義な会でした。アジャイル開発というのは、開発するシステムが複雑化して、また答えがは…